| ■記事■ |
| ■年を重ねた人を大切にする社会
どうも現在の日本社会は年を重ねた人、つまりお年寄りに対して冷たい。それは社会システムとしての 年金制度とか介護保険が不十分であるという意味ではなく、お年寄りがこれまで残してきた功績に対して 尊敬の思い、感謝の思いを抱くという内面の世界が不十分であると感ずるのである。確かに敬老の日は 祝日として制定されているが、家庭や学校で子供たちがお年寄りを大切にする教育が十分成されている とは言い難いであろう。まして核家族化が進んでいるため、おじいちゃん、おばあちゃんと頻繁に会って、 いろいろな話を聞くこともできないという事情がある。 モノや道具を大切に使うとか、食べ物を粗末にしないとか、古くなったモノをリサイクルして使うと いったことは良くあるが、モノに対してすらそのように考えるのなら、人間に対してなおさらそのような 思いを抱くことが大切になるのではないか。 子供にとって両親はかけがえの無い存在であるが、両親にはそれぞれまた両親がいる。つまり少なくとも 6名の人生の先輩を身近に感じて子供は本来育つわけだ。4人のおじいちゃん、おばあちゃんはそれぞれの 人生があり、素晴らしい世界をもっているので、そのような人生、世界に触れて生きて行くことは、お金に 代えられない真の意味での遺産相続であるとも感ずる。 お年寄り(そして先輩)を大切に思う教育を貴重視しない社会は、世代間の内外面の相続・伝承ができず、 伝統・文化においても、能力・技術においても限界に陥いるのではないかと感ずる。もちろんお年寄りに なる前に、若い世代から尊敬され、感謝されるような生き方を目指すべきであることは言うまでもない。 (たか) |
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