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■年と共に


知り合いにいつもは質素で静かな暮らしをされている老婦人がおられる。 たまたまご自宅に行った時、この地方は魚がおいしいから・・・と、 お昼に近くのお寿司屋さんへ行くことになった。

老婦人はごくありふれたお寿司を少しつままれたが、私にはあれもこれもと、 この地方でしか食べることができない値の張るお寿司を勧めてくださった。 地元ならではの新鮮なネタで大変感激したが、余り財布の余裕もなく、少し ばかり食べることに躊躇していた。ところが食事が終わると老婦人はほとんどの お代金を支払って下さった。

老婦人の心遣いに感謝すると共に、年を取った時に誰かに何かをして差し上げる 蓄えがあれば素敵だなと感じた。またそのことが可能となる質素な生活を普段 から何気なくされていることに美しさを感じた。年と共に人をますます大切に 思えるようになってみたい。

- chisato -






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