■日常生活の中のWHOM(フーム) (79)           (2004年2月21日)

現代社会が必要とするWHY (Y) (創造の法則と親子の法則から)


現在、企業において「目標管理」という人事システムを導入している場合が多くなっています。目標管理の 目指すところは簡単に言えば、社員個人の年度ごとの業務目標を上司と協議の上で定量的に決定し、 年度の終わりにその目標がどの程度達成されたかについて再び上司と協議の上で評価し、社員の報酬、 昇進等にフィードバックするものです。効果として、上司と協議しながら目標管理を進めるために、上司 (所属するセクション)の方針に沿った形で個人の業務が決定され、また上司からの一方通行の管理を 避けることができることなどをあげることができます。

目標管理はその目指すところと、現実の姿が乖離している場合が結構多く、私の所属する会社においても、 冷ややかな目で見つめる人が多くいます。例えば、上司と協議と言っても、上司の判断、評価に納得できない 場合があったり、目標の設定時の難易度、目標の達成率についてはどうしても主観が入ったり、社員が 必ずしも同じ業務をしていないため他のセクションとの間に不公平が生じたりするわけです。

会社における目標管理がその個人の全人格的な評価では無いと言えど、報酬(給与、ボーナス)、昇進に影響 するため、目標管理故に上司との人間関係がこじれたり、目標管理という枠組み故により長期的な視野を見失う 社員を増やしたりすることもあり得ます。

さて、目標管理に対して感ずるところは、目標管理という外的なシステムの運用に目が奪われ、目標管理 以前の上司と部下の関係という本質についてスポットライトが余りあてられていないのではないかということです。

よく、「1人では大きなことができない」という言葉を耳にします。実際、ビジネスにおいても、学術においても、 スポーツにおいても、大きく成功した人には、誰かその人を育ててくれた人、後ろ盾となった人がいるものです。 つまり人を単にシステム上で「管理」するだけでは、大きな成功とか発展は期待できないと感ずるわけです。

WHOMの基本法則に、 『創造の法則と親子の法則』があります。 この法則は「創造」の中心は「アイデアと技術」であり、例えば科学者がロボットを製作する時のように、 「知と意」で行われますが、「親子」の関係は「愛情」が中心であること、また「創造」の場合、「相手より 自分が上」であることを願いますが、「親子」の場合、「親は子供が自分より上」であることを願うことを意味 しています。

人の管理は科学者がロボットを製作するといった、モノの管理とは明らかに異なります。上司が部下の目標を 単に上の立場から管理するというのではなく、部下と一緒になって、或いは部下以上に部下の将来を考え、 共に目標を達成して行くということが重要になると感ずるのです。そこには『創造の法則』が伝えるように、 部下に対する「愛情」が土台となるわけです。

今回は会社における「目標管理」というテーマについて扱いましたが、会社における上司と部下の関係だけに 留まらず、現代社会の人間関係すべてにおいて『創造の法則』が伝えるWHY(愛情)を中心とした関係 無くして、成功や発展はあり得ないのではないでしょうか。

- 人生四苦八苦 -



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