■日常生活の中のWHOM(フーム) (76)           (2004年1月5日)

現代社会が必要とするWHY (V) (HOW・WHYの法則から)


米国でテロ対策の一環として、ビザを持って入国する外国人の指紋の採取と顔写真の撮影が義務づけられました。テロを防止するために一定の効果が期待され、また即効性のある対策でしょうが、効果の永続性は疑問です。つまり、ある対策を講じたとしても、その対策を越えて行く新たなテロの発生を否定できないからです。

現代社会の特徴のひとつとしてネット社会があげられますが、ネットを通じたパソコンのウイルス感染にしても、ある新種のウイルスが広がればそのウイルスをチェック/駆除するソフトが準備されます。しかしながら、すぐにより高度な技術でウイルスはパソコン環境を狙います。つまり「いたちごっこ」となり、いつまでも埒のあかない状況になっているわけです。

テロ対策にしても、パソコンウイルス対策にしても、技術(HOW)によってそれを封じ込もうとすることが一般的ですが、前述の通り一定の効果や即効性はあるにしても、根本的解決にはならないでしょう。

WHOM(フーム)の基本法則 のひとつに、『HOW・WHYの法則』があります。これは 「完成は、まずHOWが成熟し、WHYと一致することによって成される」という法則です。ここにおいてHOWとは「方法・手段」を表し、WHYは「目的・動機」を表します。そしてHOWは0から出発し、そのレベルが上昇して、1、2、3・・・99を経て100に至り、WHYと一致することによって完成すると『HOW・WHYの法則』は伝えています。 逆に言えば、HOWはWHYと一致しなければ、物事は完成しないとも言えます。

テロ対策、パソコンウイルス対策以外にも、現代社会において犯罪防止のために、繁華街におけるテレビカメラの設置、本屋・CDショップでセンサーが内蔵されたタグを商品へ装着することなど、いくつもの技術が開発されています。しかしながら、これら対策は繰り返しますが犯罪を根本から解決するものではありません。何故ならこれら対策は飽くまでHOW(方法・手段)によるものであり、完成するためには【この場合では犯罪を無くすためには】、HOW(方法・手段)だけでは困難で、HOWとWHY(目的・動機)との一致が必要になります。

犯罪が発生しないように、HOW(方法・手段)を活用すると共に、そもそも何故犯罪が生じるようになったのか、WHY(目的・動機)について分析し、WHYに基づく解決策、例えば「犯罪そのものが起きないような教育」を実施することによって、効果が短期で終わらない本質的な問題解決に至るのではないでしょうか。

- 人生四苦八苦 -



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