■日常生活の中のWHOM(フーム) (74)           (2004年1月1日)

現代社会が必要とするWHY (T) (主体・対象の法則から)


新年明けましておめでとうございます。

今年もWHI(ホワイハウ研究所)のホームページをよろしくお願い致します。

西暦2000年という歴史的な時点を通過してから、すでに4年が経過しました。21世紀にバラ色の 構図を描いた人も数多くいたでしょうが、現代社会が発展すればするほど、予想に反してこれまで 見過ごされていた様々な社会問題が一挙に浮上し、将来がなかなか見えない状況が続いています。

2001年9月11日の米国同時多発テロでは、高度な技術により長年に渡って築かれた都市が、 皮肉にも高度な技術をもってして一瞬に破壊される事態となりました。またそれ以降の世界は、 テロに対する警戒を緩めることができず、何が起きても不思議でない緊迫した様相を示しています。

さらに戦後の経済発展期、或いは経済が順調な時期では考えられなかった、凶悪犯罪が連日 報道されていることから、一人一人の内面においては迷い、焦燥といった状態が深まっている のではないかと感じます。

このような現代社会において、様々な問題に対して単にその場的、一時的な対策を提示するだけ では不十分であり、それら問題の根本である WHY (目的、動機) を見つめて行くことの必要性を、 これから10回に渡り、 『 現代社会が必要とするWHY 』 と題して、WHOM(フーム)の12の基本法則の観点から考えてみたいと思います。

すでに述べましたように、技術が発展し、環境が豊かになればなるほど、人は幸福を得て、社会は 安定すると考えがちですが、現実の社会は逆の様相を示しています。これは、HOW(方法、手段と いった外的生活環境)のレベルを高めるだけでは限界があることを示しています。かつてHOWの レベルが低い時代(例えば戦後の高度経済成長期)は、HOWを高めることに精一杯であり、HOWが 高まることだけでも満足した時代でありましたが、現代社会ではHOWのレベルがすでに最高レベル にまで高まっています。ではこのHOWに加えて何が必要なのでしょうか。

WHOMの12の基本法則 の中に 『主体・対象の法則』 があります。これは「全ての存在のルーツは、 必ず主体と対象の相対関係から成り立っている」という法則です。逆に言えば「主体と対象の2つが 常に相対的な関係を結んでいなければ、全ての存在は成り立たない」ということです。

『主体・対象の法則』 からすれば、すべての存在は主体と対象から成り立つわけで、前述のHOW については、主体であるWHY(目的、動機といった内面の哲学)の対象であるとWHOMでは考えます。

WHY(目的、動機といった内面の哲学) : 主体
HOW(方法、手段といった外的生活環境) : 対象

そして、主体であるWHYと、対象であるHOWが常に相対関係を結んでいなければ、存在は成立 しないことが 『主体・対象の法則』 からわかります。換言すれば、対象であるHOWだけでは存在は 成立しないわけです。そのため、現代社会はHOW(外的生活環境)は十分に高まっていますが、 それに呼応するようなWHY(内面の哲学)も同時に高まらなくては、存在(個人や個人が集まった組織、 社会、国家、世界)は不安定にならざるを得ないことがわかります。従いまして、HOWに関する対策や 改革だけでは、問題の本質的な解決に至らないわけです。

- 人生四苦八苦 -



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