■日常生活の中のWHOM(フーム) (73)           (2003年12月21日)

人間らしさ (自由・責任の法則から)


『人間らしさ』、とか『人間味がある』といった言葉に対してどのような印象を読者は 抱かれるであろうか。私は以前これらの言葉に、「人間としての温かみ」という響きを 感ずる一方で、どちらかと言えば「人間の弱さ」を肯定的に(共感して)とらえようと する表現とも感じてきた。つまり人間には弱いところがあることが、人間らしい (人間味がある)という観点である。

例えば、極めて有能な人のようであっても、お金の使い方がルーズであるとか、寂しさ 故にお酒に飲まれるといったようなことがあれば、その姿を見て彼も人間だなという わけである。

しかしながら、人間に弱いところがあることが人間らしいと感ずるのは、自分との対比に おいて人間の弱さに共感を覚えるのであって、自分へのなぐさめ的な共感ではないかと 思う。そしてこのなぐさめ的な共感に支配された人生は本来の人生ではないだろう。

誰しも、弱いままの人間で終わるのではなく、困難を退け「強い人間」になれるのであり、 その姿こそが本来の『人間らしさ』ではないかと感ずる。

WHOMの基本法則の中に『自由・責任の法則』がある。この法則は、「人間は、自由意志により 自分の責任を果たさずに完成することはできない。」ということを記したものである。

人は自分の責任を果たさなければ、心苦しさを感ずる。責任を果たさず同様の立場の人を 見て、なぐさめ的共感を得るよりは、困難が伴っても責任を果たすことにより「強い人間」と なることを目指すべきと思う。そうすれば、他の人に人間の弱さを発見しても、そのことに なぐさめ的な共感を感ずるのではなく、その人にも強くなってほしいと願い、支援する側に 回るのではなかろうか。責任を果たすことによってのみ、人として真の心の自由が得られると 思う。

- 人生四苦八苦 -



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