■日常生活の中のWHOM(フーム) (70)           (2003年11月16日)

愛情と憎しみ (創造の法則と親子の法則から)


親が子供を殺害するといういたたまれない事件が頻発するようになった。親を信じ、親に愛情を求め、親に頼るしかないような無力な幼児ですら、余りにも辛く、悲しい虐待を受けて短い人生が終わっている。

人のある一面として、それまで深く愛していた誰かを、ある日突然激しく憎みはじめる、ということがある。正確に言えば、深く愛していた ” と本人が思っていた ” 誰かを、ある日突然激しく憎みはじめる、と表現したほうが良いであろう。なぜ、このように愛情が憎しみに急変するのであろうか? 

結論から言えば、愛情は憎しみに急変するのではなく、愛情 ” と本人が思っていた ” ものが、形を変えて憎しみになったのではないかと感ずる。逆に言えば、本来の愛情はどこまでも変わらないものであり、決して憎しみに変わるものではない。

では、本人が愛情と思っていたものの正体は何か? それは、何らかの見返りを求める「情」であり、見返りが得られなかったら、それまで尽くした情が、憎しみ、恨みとなる。まして尽くした相手が自分の言う通りにならなければ、相手に対して徹底的に攻撃的になる。

WHOMの基本法則に、『創造の法則と親子の法則』がある。この法則は「創造の中心はアイデアと技術であり、知と意で行われるが、親子の関係は愛が中心である」こと、また「創造の場合、相手より自分が上であることを願うが、親子の場合、親は子供が自分より上であることを願う」ことを意味している。

このように、本来の愛情は『親子の法則』に基づいて、相手が自分より発展してほしいと願うため、「人を愛する」時には、「愛した人を手放したくない。自分のものにしておきたい」と願うのではなく、「その人がもっと多くの人を愛することができるようになってほしい」と願うわけである。 そしてこの本来の愛情は、決して自分が置かれた環境や、相手の出方によって変わるものではない。

- 人生四苦八苦 -


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