■日常生活の中のWHOM(フーム) (62)           (2003年7月21日)

報告の2面性 (自由・責任の法則から)


会社などの組織において報告、或いはコミュニケーションは、組織の運営において、また活性化において 極めて重要である。もし十分でなければパイプが詰まっているようなもので、パイプ内部の掃除が必要と なる。動脈硬化によって血液が十分に循環しないことが命取りになるのと同じことである。

報告という言葉を聞けば、ある人は非常に「重く」感ずる場合がある。報告しないと「いけない」、といった ような義務感を感ずるからである。しかしながら、報告を義務と感ずることは、報告を一つの側面から 見つめた結果であり、別の側面からも見つめることが大切になる。

WHOMの基本法則のひとつに、『自由・責任の 法則』がある。この法則は「人間は、自由意志により自分の"責任"を果たさずに完成することはできない」 ことを意味している。

この『自由・責任の法則』の観点からすれば、報告は組織における義務という側面はあるにしても、自由意志で 成すという積極的な面も必要になる。

組織において上司から言われるから報告するというのは、ただ単に上司の言うとおりに行動するロボットの ような存在となってしまう。人間はロボットではないので、このような報告のレベルでは上司にも、部下にも 不満が残る。

人間が人間らしいのは、『自由・責任の法則』が示すように、飽くまで自由意志により自分の責任を果たす ことであるため、上司から言われなくても、上司がより組織全体の観点にたって組織運営がしやすいように 報告をするという姿勢が大切である。また上司も部下が報告したくなるような信頼関係を築くことに留意する 必要があるだろう。このような報告のレベルであれば上司にも、部下にも満足感が残るはずである。

この報告の2面性は会社組織だけでなく、親子間、或いは夫婦間の報告にも当てはまる。親が子供に、なぜ このようなことをしたのか?と、いつも問い正すような関係は余り良い関係とは言えない。むしろ子供が、親に 向かって、このような嬉しいことがあったとか、このような失敗があったとか、自分から伝えたくなるような関係が 良い関係であろう。

- 人生四苦八苦 -


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