■日常生活の中のWHOM(フーム) (38)           (2002年12月16日)

感動(1)  (トライアングルの法則から)


人が感動する場面とはどのような時か・・・。例えば自分自身を含めた人の生き方・姿に感動したり、大自然に感動したりする。そして感動にも深さがある。一喜一憂、ぬか喜びといった感動もあれば、生涯忘れられない感動、また時代を超えて多くの人のに共感、感動を呼ぶ場合もある。

ここでは2回に渡り感動を呼ぶ場面に共通する要素について考えてみたい。共通する要素として、次の点をあげてみたい。

@自分自身(組織)が決めた目標・構想を不屈の信念で貫く(初心貫徹、石の上にも三年)。
A目標に・構想に向けた着実な準備を行う(雨だれ石をも穿つ、大器晩成)

まず@であるが、どのようなことにせよ、途中で投げてしまえば目標や構想に対して到達することはできない。様々な困難な環境があっても、それを乗り越え、信念を貫くときに感動を呼ぶ。

例えば人間関係において感動を呼ぶ人とは、真に人に対して愛情豊かで、相手に対して思いやりが深く、「相手の出かたにかかわらず」人に対して変わらない誠意を尽くす人と感ずる。自分と気が合うから、自分のことを認めてくれるからその人が好きになるとか、逆に気が合わないから、自分のことを認めてくれないからその人が好きになれないといった「好き嫌い」の領域を越えているわけである。そして「相手の出かた」が卑怯で、許せないようなもの(侮辱、挑発といった類)であっても、それにもかかわらず変わらない誠意を尽くす人の姿は、多くの共感、感動を呼び起こす。

以上の点を、WHOM(フーム)の『トライアングルの法則』から考えてみたい。『トライアングルの法則』は、「全ては、一つの三角形で説明できる」 という法則である。ここにおいて「全ては」と記したが、WHOMでは「全て」を2つに分けている。ひとつは「科学的現象」で、もうひとつは「哲学的現象」である。今回のテーマは「感動」であるが、これは人間の心と関わる現象であるため「哲学的現象」である。

「哲学的現象」をトライアングルで表わした場合、水平移動する「目的・構想であるWHY」と、エスカレート変化する「材料・方法であるHOW」が一致することにより、ひとつのトライアングルが完成する。水平移動とは、目的・構想(WHY)を常に一定に保つことを意味し、エスカレート変化とは、目的・構想(WHY)に近づくために、材料・方法(HOW)は斜めに上がる(発展的に変化する)ことを意味する。



人間関係において前述のように「相手の出かた」にかかわらず、最後まで誠意を尽くすということは、目的・構想であるWHY(相手に対して誠意を尽くしたい)が一定であることを意味し、トライアングル完成の大きな条件となる。そのため多くの人の共感、感動を呼ぶ。もしWHYが一定ではなく、つまり心の姿勢に一貫性が見られず、「相手の出かたに」よって変わっていれば、トアラアングルは完成できず、共感、感動を呼ぶことも少ないのではなかろうか。 (つづく)

- 人生四苦八苦 -


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