■日常生活の中のWHOM(フーム) (21)           (2002年9月10日)

基本法則と数学の公理 (基本法則から)


WHOM(フーム)は、人間世界を含めた宇宙自然現象を的確に説明できる「客観的法則」として、以下の12の基本法則を提唱している。

(1)トライアングルの法則:
 全ては、一つの三角形で説明できるという法則

(2)目的先行の法則:
 存在よりも、目的が先にあるという法則

(3)目的と価値の法則:
 『価値は目的によって決定する』という法則

(4)創造の法則と (5)親子の法則:
 原因と結果に落差がある場合は、「創造の法則」で説明され、原因と結果が水平移動の場合は、「親子の法則」で説明される

(6)根源唯一の法則(一数法則):
 究極の中心は、必ず一つであるという法則

(7)主体・対象の法則(二数法則):
 全ての存在のルーツは、必ず主体と対象の相対関係から成り立っているという法則

(8)三数完成の法則(三数法則):
 全ては3で完成するという法則

(9)自由・責任の法則:
 人間は、自由意志により自分の責任を果たさずに完成することはできないという法則

(10)三大責任の法則:
 人間の完成は、三大責任を成し遂げることによってなされるという法則

(11)HOW・WHYの法則:
 完成は、まずHOWが成熟し、WHYと一致することによって成されるという法則

(12)優先順位の法則

それぞれの法則の詳細な意味については、WHI主催のセミナーなどにより知ることができる。さらにこれら法則の「日常生活への応用」をこのシリーズで紹介している。

ところで基本法則を学ばれた方の中には、なかなか鋭い観点だと思われた方もおられるかも知れないが、ごく当たり前のことを述べている法則と思われたかもしれない。そこで、今回は基本法則「全体」の位置づけ(役割)について、考えてみたい。

基本法則は、人間世界を含めた宇宙自然現象について研究に研究を重ね、もうこれ以上に本質的な、また根本的な法則はないという段階まで掘り下げられ、すべての現象を説明するに必要な最小限の法則としてまとめられている。そのためもし人間世界と宇宙自然現象を深く見つめて行けば、誰にでもWHOM基本原則は理解できる法則であり、言い換えればごく当たり前の法則とも言えるのである。だからこそ基本法則を「客観的」法則と呼んでいるわけである。

人間世界と宇宙自然現象のすべてを説明できる「必要最小限の根本的な法則」という、基本法則の特徴は、数学の公理の概念に近い。

公理とは、「一般に広く通用する真理・道理のこと」であり、「真なることを証明する必要がないほど自明の事柄であり、それを出発点として他の命題を証明する基本命題」とも言える。

注:命題とは簡単に言えば「判断」を意味する。

具体的な例をあげてみよう。紀元前300年頃、エジプトの学者ユークリッドにより体系化された数学の一分野である「ユークリッド幾何学」では、以下のような何とも当たり前の10の公理がある。

(1)同じものに相等しいものは、また、互いに等しい。
(2)相等しいものに相等しいものを加えると、結果もまた相等しい。
(3)相等しいものから相等しいものを引けば、結果もまた相等しい。
(4)互いに重なり合うものは、相等しい。
(5)全体は部分よりもおおきい。
(6)勝手な点と、これと異なる他の勝手な点とを結ぶ直線は、一つ、そしてただ一つ引くことができる。
(7)勝手な線分は、これを両方へ望むだけ延長することができる。
(8)勝手な点を中心として、勝手な半径で円をかくことができる。
(9)直角はすべて相等しい。
(10)一直線が二直線に交わるとき、もしその同じ側にある内角を加えたものが二直角より小さかったならば、二直線はこの方向へ延長してゆけば、必ず交わる。

しかしながら、この10の公理より500余りの定理(公理に基づき、論証によって証明された命題のこと)が導き出され、膨大でありながらも首尾一貫した「ユークリッド幾何学」の体系が出来上がるのである。私たちが小学校や、中学校で学ぶ幾何学は、「ユークリッド幾何学」に基づく。

さてこのように数学の公理は一見して当たり前の事実を述べているが、もしもその公理が真に正しいものであれば、公理に基づき全てを首尾一貫して説明し、体系化することができるわけである。逆に言えば間違った公理であれば、すべての現象を一貫して説明することは困難になり、現象を体系化することも困難になる。

では、本題に戻り、基本法則の位置づけ(役割)は何か? それは、複雑に見える人間世界と宇宙自然現象の「すべて」を首尾一貫して説明することが可能な「公理」と言う事ができる。繰り返しになるが、その「公理」は数学の一分野と言った限られた領域にのみ適用される公理ではなく、人間世界と宇宙自然現象の「すべて」に適用することが可能な「公理」である。

従って、基本法則は私たちの日常生活の原点となり、私たちが物事を判断する上での正しい基準となるわけである。今後、基本法則が真に正しい「公理」であるならば、個人はもとより、家庭、社会、国家、世界の膨大な問題・課題を解決して行くことが可能になる。


より詳細にWHOMについて学ぶことを希望される方は、 セミナーコーナーで紹介されている、全国各地で開催中の 各種WHOMセミナーに参加されることをお勧めする。

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