■日常生活の中のWHOM (20)           (2002年9月8日)

悲しみに耐えてこそ  (目的と価値の法則から)


私たちは様々な場面で悲しい思いをすることがある。自分の言動が誰かから非難されたり、誰も自分を評価してくれなかったり、或いは能力の無い自分を感じたりした時に・・・。

そのような場面に遭遇した時には、ショックで立ち上がれないこともある。何とか気を取り直して頑張ろうとする前向きな自分もあるが、自己を正当化するために環境や誰かに責任を転嫁しようとする弱い自分もある。

WHOMの基本法則のひとつに 『目的と価値の法則』 がある。この法則は 「存在の価値は目的によって決定する」 こと、さらには 「その目的にどれだけ一致しているかによって価値が決定する」 ことを意味している。

先に述べた悲しい思いそれ自体はつらい。しかしながら、悲しみを通過する時に、かえって人への愛情を深めることもでき、逆に人に対して不信感や反逆心を募らせることもできる。

本当に強い人、本当に人を愛し、人に優しい人とは、悲しい思いを幾度となく経験しても、誰のために、そして何のためにその悲しい思いを乗り越えてきたのかによって決まる。自分のためではなく、誰かのために悲しい思いを乗り越えて行こうとする時、一段とその人は人への愛情を深めることができ、悲しみに耐える行為には高い価値が生じる。悲しみが深ければ深いほどかえって人への愛情が深まり、悲しみに耐えることに価値が生じるわけである。

悲しい思いを通過する時を大切にしたい。悲しい思いこそ人をひと回りもふた回りも大きくするからである。悲しい思いを通過する時、環境に不満を抱き、人に不信感、反逆心を抱いてはせっかくの成長のチャンスを逃がしてしまう。本当に強い人は、絶望的な環境であっても悲しみに耐えるだけの希望を自ら見出し、乗り越えて行く人である。

結局、自分を取り巻く環境が問題ではなく、自分自身の心のあり方(誰のために、何のために生きるのか?)によって、すべてを乗り越えて行くことができ、価値ある生き方ができるわけである。WHOMはそのような環境に左右されない価値ある生き方を提唱している。


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