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■部下を注意されたとき


ビジネスは難しい。優秀な人材は必要ではあるが、トータルとしてビジネスをうまく進めるためには 優秀さだけでは進まない場合がある。

先日、用事がって社内ではあるが他の事業所に電話をした。そしたら、懐かしいことにかつて 一緒に働いていた先輩が出た。挨拶を交わし一通りの用件を済ませた後、「受けた電話で 申し訳ないが」と前置きして先輩は一つ言いたいことがあるというのである。それは、私の部下の 一人についてであった。

その部下は、日ごろから大変研究熱心だし優秀である。責任感も人一倍強い。弁も立つ。 言うことは、いつも理にかなっていて説得力がある。「任せる」とだけ言えば、なんでも自分で こなすタイプである。最近では珍しいタイプかもしれない。

しかし、欠点もあるのだ。あまりにもストレートなのである。特に相手が、理にかなわないことを すれば、徹底的に攻撃しほとんどの場合相手を撃沈する。時々大きな声で電話をしているが、 その後に話を聞くと確かに相手が理にかなっていない場合がほとんどであり、既に相手は ノックアウトされている。

その彼が、かつてのその先輩の事業所へときどき出張しているのだが、そのやり方が強すぎて 反発が出ているのだと言う。それでは皆が動かないぞと言うのである。とっさにやはりそうかと 思ったので、私もそう思っている、ちょっと困っているんだと言いそうになったが、堪えた。迷惑を かけて申し訳ない旨を話し、それから彼の責任感の強さや意気込みがそうさせていることを 一通り話して電話を切った。

予期しないことを言われたとき、引くか攻めるか一瞬の判断が必要である。一旦どちらかにすれば、 その方向を最後まで貫くしかない。部下のことを言われたとき、私には2つの思いが駆け巡った。 とっさの判断で、私は彼を弁護する方を取った。それは、そのときにその理由は通用しなくても 少なくとも上司には認められているとインプットされる。それは、相手方に対してももう一つの目で 彼を見ることを促す効果もあると思うからである。

しかし、私の部下にも問題があることは確かである。もう少し「おとな」になってもらいたいので あるが、そのことを現段階で直接彼に言っても彼をつぶしてしまうだけだと感じるのである。 さてどうするか。時間をかけてじっくり取り組んで行くしかないと思っている。

いい続編が報告できればと願っている。


(wa)



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