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■ゆく道


もきちのきもち  〜ある中学校の保健室にて〜

bU ゆく道

もうすぐ君たちが卒業していく。きれいさっぱりいなくなる。卒業式のために、先生も在校生も共に準備する中、私が清掃監督をしている職員室前の廊下掃除のことが、きょうまた蘇る。君たちが2年生の頃、あんまり一生懸命やってくれるので、「いつもほんとにありがとう。」と伝えると、「担任の先生に言ってもらえるときっと喜びます。」と班長が言うものだから、書き記すことにした小さな詩。急にそれを読み返したくなった。君たちのゆく道に幸多かれ!


廊下は、掃いて拭いて壁際をお手入れすれば、それでよい。
簡単といえば簡単。しかし、ただそれだけのことをやり通すのは意外に難しい。

職員室前の廊下は学校の顔である。
ここを担当している人たちは、ほんとに偉い。

いつも同じように取り組んでいる。
私がいなくても関係ない。

自分たちで決めた分担をきびきびとこなしている。
この自主性がたまらない。

かわいいたまご色のジャージが廊下のあちこちで動いている。
やっていますと誇示しない。

掃除道具を手にしたあなたたちがゆく道は、
振り向けば着実に美しくなっている。

この廊下をどのくらいの人々が歩いただろう。
半世紀を知るこの道は、今、このカナリア軍団に磨かれて
喜んでるみたいだなあ。

(もきち)







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