■中国の有人宇宙飛行  (2003年10月15日号)


中国は初の宇宙飛行士を乗せた「神舟5号」の打ち上げを成功させ、地球を14周し約21時間の飛行を終え無事帰還した。これによって中国は世界で第3番目に成功した国となった。世界にセンセーショナルな驚きをもたらした。

かつて中国製といえば、粗悪品の代名詞でもあった。しかし、今やその技術力や信頼性の向上だけでなく、人々のモチベーションの高さも背景に世界の工場としての位置を固めつつある。そのような中での今回の有人宇宙飛行の成功は、中国の存在感を大きく強めるものとなった。

今回の成功は今後どのような展開になっていくのだろうか。色々な議論がなされている。一般に人々の注目を集めることによって、そのステータスを上げさまざまな場面を有利に進めよられるようにしようということは良く使われる手である。そのために、驚きをもたらすトピックスが必要だ。当然ビジネス的な観点からも有利に進めたいという意図はあるであろうが、技術の最終目的が平和と豊かさの安定をもたらすものでなければ、そのような手段も最終的には価値を持つものとはなることができない。

今回高度な技術を結集しこのような成功にこぎつけたことに素直に拍手を送るが、今後を見守っていきたいと思う。

日本国内には、中国に負けるな、日本も早く有人飛行をという日本のステータスを心配する意見も多くあるようだ。

日本は単なるステータスのためのセンセーショナルを目指すのではなく、多くの経験を踏まえて、経済的実用的で世界に最も貢献できる形での議論を踏まえた開発をお願いしたい。 その方が新時代的なセンセーショナルであると思う。

(wa)



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