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| ■試練の時を迎える日本
(2003年4月25日号)
今日4月25日は朝から重苦しいニュースの連続であった。 まず9:00にオープンした東京株式市場では国際優良株であるソニーが寄付きからストップ安(値幅制限 いっぱいまで株価が下落すること)で、大引けまでストップ安に張り付き状態であった。それにつられて 他の株価も軒並み安で、日経平均は再びバブル崩壊後の最安値を更新し、終値は7699円50銭であった。 1982年11月16日以来の安値で、およそ20年と5か月前の水準となった。ちなみにソニーの株価は 米国のITバブルがはじける年の2000年3月には17,000円に迫ったが、約3年後の今日は3,220円で 引けている。つまり1/5となってしまった。イラク戦争が終われば回復すると期待された株式市場では あったが、まだまだ予断を許さない状況が続く。 続いて総務省から失業率の数字が発表された。2002年度は調査開始以来最悪の完全失業率5.4%と いう数字であった。また今年2月から3月にかけて完全失業率は上昇している。 そうこうしている内に、今度は北京で開催中の「米朝中3者協議」で北朝鮮が核を保有していることを正式に 認める報道が流れた。以前からうすうす知られていたこととは言え、日本にとっては大きな脅威であることは 間違いない。とりわけイラク戦争に勝利をおさめた米国が、北朝鮮に対して強硬な姿勢で臨もうとしている 現在、日本は他人ごとでは済まされない。 これらのニュースに加え、連日報道されている新型肺炎の重症急性呼吸器症候群(SARS)が中国、 香港、台湾で勢いを弱めるどころか感染者を増やしている。「米朝中3者協議」が開催された北京では 深刻な状況が続いているようである。 これまで第二次世界大戦の悲劇はあったにせよ、勤勉な日本人は時代の援護を受けながらも高度経済 成長期を経て今日の日本を築いた。しかしながら、現在の日本の状況は相当深刻な状況に近づいている ことを感ずる。「日本人には哲学がない」と自嘲するような発言をよく耳にすることがあるが、自嘲して あきらめる、或いはうやむやにするだけでは済まされない時代に入りつつあるのではなかろうか。 会社が倒産する時のパターンは、まだ大丈夫と思っている内に事態が手遅れになるということが多い。 言い換えれば、従来の成功パターンの経験から、なんとかなるといった安易な姿勢を取る事に慣れてしまって いるのである。第二次世界大戦以後の経済発展は、前述の通り日本人の勤勉さは評価されるべきではあるが、 いい意味でも悪い意味でも米国からの手厚い支援を受けてきたことは事実で、裏返せば自分自身の責任で 判断し、行動することに訓練を積んでいない日本はこれから試練の時を迎えると感ずる。 - Paris Paris - |
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