■恨みの一撃から1年  (2002年9月16日号)

何が起こったのか!? あまりにも現実離れした光景に全世界の人々が我が目を疑った 同時多発テロから1年が経過した。

なぜあのような事件が起こったのか・・・?

筆者は、事件の瞬間からビンラーディン率いるアルカイダのユダヤ教徒・キリスト教徒に 対する憎悪を動機としたテロであることを直感し、直後のエディターにそのことを掲載した。

その後アメリカは報復としてビンラーディンとアルカイダを匿うアフガニスタンのタリバン 政権を攻撃した。一方イスラム過激派は宗教戦争を煽ろうと盛んにイスラム世界の団結を 訴えた。しかし、タリバンは崩壊し、タリバン抵抗運動を繰り広げたカルザイ氏を中心 とする暫定政権が立った。

一方アメリカ国内は、愛国心と団結を訴えテロの精神的ショックから、また経済の低迷から 復活したように見えた。しかし、MBA症候群とも言うべき人々の株主一辺倒の考え方の 限界をエンロンとワールドコムの破綻で露呈した。

この1年の世界の趨勢を見て、もし自分には関係がないと断言できる人間がいたらそれは 異星人と言わざるを得ない。なぜなら宗教も政治も経済もあらゆる文化も我々人間が行っている からである。しかも今の世界は図らずもキリスト教とイスラム教の対立という構図になり つつある。私はキリスト教徒でもなく、イスラム教徒でもないと主張しても、我々の日常には、 テレビ、自動車、コンピュータ、電話等、知らず知らずのうちに西洋から輸入された ものを当り前のように活用していることに気付くであろう。西洋諸国は皆キリスト教国家なので ある。また、今やG8と言われる先進国中、日本を除く7ヶ国がキリスト教国家であることも 考慮すると過去から現在に至るまで世界は政治、経済、文化などすべての分野でキリスト教を 中心に回っていることをお分かり頂けるであろう。

それに真っ向から反対しているのがイスラム過激派であるが、このイスラム教も歴史を辿ると 旧約聖書に登場するアブラハムの長男イシマエルの子孫である。そしてキリスト教はアブラハムの 次男イサクの子孫であり、実はキリスト教とイスラム教は兄弟なのである。イシマエルは妾ハガル の子であり、イサクは正妻サラの子供であった。そして、妾の子イシマエルは、アブラハムから 追われ流浪の民となった。その後この子孫はアラブを形成した。

イスラム教徒の中でも過激派にとって、長男であったにも関わらず追われたことが恨みの原点なので ある。そして、その後流浪の民となり辛酸をなめた歴史的な恨みをすべてぶつけたのが実はあのワー ルドトレードセンターの一撃なのだ。

そこまで理解しなければ、まずなぜ彼らがあのような蛮行に走ったのか理解できない。勿論それらを 認識したとしても当然容認できることではないが・・・しかし、この問題を解決しなければ、世界の 火薬庫と言われる中東の問題も含めて永遠に平和は来ない。

それでは彼らの歴史的な恨みを溶くにはどうしたら良いのだろうか?聖書を見ると次男イサクの子供で、 長男エソウと次男ヤコブの話しがある。ヤコブは、自分を殺そうとする兄エソウに対して愛情と自ら築いた 財産をすべて捧げ、感動した兄エソウと抱き合うシーンがある。今まさに世界レベルで兄弟の抱擁が 行われる時を迎えている。果たしてヤコブを演じるのは誰なのだろうか?

WHOMは、「量的(外的)満足から、質的(内的)満足 へのシフト」、そして「人と人との調和」に取組むことにより社会の改革を目指している。


(TARO)

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