■Sept.11 (2002年9月11日号)

米国同時多発テロから1年が過ぎ去った。

当初、犠牲は余りにも大きいが、一過性の影響であってほしいと多くの人々は願った であろう。しかしながら現実はそうではなかった。

CNNの報道によれば、明日1周年を迎える米国ワシントンでは、対空兵器が配置され 警戒が強まっている。また、すでにこのホームページの「旅&出会い」コーナーでも 紹介しているとおり、米国の空港では厳重な警戒が今も続いているし、旅客が激減した 多くの米国航空会社は経営危機に陥っている。

さらにCNNの報道によれば、NY市場の株価はテロの時が底で、それから回復すると 期待されたが、すでにテロの時の底値を割込んでしまっている。東京市場でも同様で、 テロ直後の底値を割込みながら19年ぶりといった株価低迷が現在も続いている。 世界的株価低迷の大きな原因のひとつは、米国を代表するような大企業の粉飾決算が 次から次へと明らかとなり、人々が株式市場へ不信感を募らせていることがあげられよう。 日本においても多くの企業の不正が続いている。さらには、将来再び発生するかも しれないテロ、或いはイラクなどとの戦争に対する暗い影が人々の心を重くしている。 最近の報告によれば、米国、日本共に精神的に「うつ」傾向の人が増えてきているらしい。 経済の閉塞感と共に、様々な社会不安の中で、人々の心はまるで長いトンネルの中に 入り込んでしまったような感すらある。一体これまで築き上げた、或いは築き上げたと 信じていた経済的繁栄は何だったのか?国内においては、前述の通り20年も前の 株価水準にまで落ち込んでしまっている。

いつこの様な状況から脱することが可能となるのだろうか? 日本政府は景気・株価低迷の 対策として、緊急デフレ対策をまとめているが、どうも小手先の対策に過ぎないようにも 見える。よく医療分野で対処療法という言葉が批判的に使われるが、社会問題全般に渡り 対処療法となってしまって、より本質、根本に遡って物事を分析し、解決策を導き出そうと する勢いに乏しい。

歴史を振返れば現在の日本のように、人々の心が意気消沈し、社会全体が閉塞感に 陥った時代は度々あったように思える。最近で言えば第2次世界大戦直後であり、 古くは乱世の戦国時代などもそうであろう。

ただその時代と異なるのは、現在の日本は環境的、物質的には十二分に高いレベルに 至っている点であろう。これ以上の環境的、物質的満足の飽くなき追求は、地球規模の 環境破壊を一段と加速するだけであり、それが分かっていて、なお外的な満足を追求 することは余りにも刹那的な生き方であろう。

かつて第2次世界大戦直後は、朝鮮動乱による特需が日本の景気を立直すことになった。 しかしながらそのような経済的特需がグローバルな大競争時代において、日本に再び 起きるということは現時点では望み薄であろう。

ならば行くべき道は、環境、或いは物質の充足によって、或いは経済の立直しによって 『心』を満足させようとするのではなく、『心』の立直しにより『心』を満足するように したほうが良いのではないか。例えば、同じ時間だけ勉強するにしても、真剣に取組めば 充実感を得ることができるが、ダラダラと取組めば、時間だけば空しく流れる。同じ食材を 用いても、料理人の心により、出来上がりは異なるわけである。『心』のあり方により、 「量的(外的)満足」から「質的(内的)満足」にシフトすることが、今後様々な問題を 解決するための第1番目の課題となるのではなかろうか。

さらにいつも言われることではあるが、人が1人で生きていれば、その能力を発揮するにも 限界がある。ところが人が集まり、協力し、助け合えば、即ち人と人が調和すれば、より 大きなことを成し遂げることができる。「人と人との調和」が今後の問題解決の第2番目の 課題となるであろう。

ホワイハウメッソド ( WHOM : Why HOw Method )は、「量的(外的)満足から、 質的(内的)満足へのシフト」、そして「人と人との調和」に取組むことにより社会の改革を目指している。

(YOSHI)



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