■隠し事の多い社会 (2002年9月9日号)

今日ニュースを見ていると、またか・・・と思う出来事が報道されていた。

鍾乳洞で東洋一を誇る山口県秋芳町の「国の特別天然記念物『秋芳洞』」で、10年以上も 前から落石があったにもかかわらず、町は公表せず、訪れた観光客に注意を促すことも しなかったそうである。

背景には『秋芳洞』を訪れる観光客が年々減少傾向にあり、観光客へのイメージダウンを 恐れたらしい。75年には年間200万人が訪れたものの、98年以降は100万人を 割る状況だったそうだ。幸いこれまで落石が人を直撃することはなかったようであるが、 観光客離れを防ぐために事実を隠し安全を無視する姿勢には、腹立たしさというよりは 悲しみを覚える。どうしてこれほどまでに人は不都合なことを隠そうとするのかと・・・。

様々な背景もあったに違いないが、先日も日本を代表する超優良企業である東京電力で 原子力発電所検査データ改ざんがあり、社長以下首脳4名が引責辞任を発表している。 雪印、日本ハムの事件も同じことである。自分たちの都合が悪いところは隠そうとし、 結局問題を大きくしている。

企業に限らず、誰しも人には見られたくないこともあり、そのような時は隠したり、 隠れたりしたいこともあるに違いない。しかしながら、隠したり、隠れたりすることは 何ら問題解決にはならないことに気づくべきで、問題を全体で考え解決しようとする 姿勢が社会に必要ではないかと感ずる。理想論と言われるかもしれないが、問題を隠し続けて、 或いは問題を先送りにして、結局問題をより大きくしてしまっているのが現代の日本では なかろうか。問題が現れた時に、まず批判する社会ではなく、まず一緒になって考えようと する社会の建設をWHOMは目指している。

- Paris Paris -



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