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| ■狂牛病騒ぎ・・・ (2001年9月25日号)
ついに日本でも狂牛病の牛が発見された。いずれは日本でもと予想していたが、やはり現実のものとなった。 狂牛病は、1986年イギリスで初めて発見された。原因は飼料として与えられていた羊の骨肉粉の中に含まれていた新種のたんぱく質プリオンが原因であるとされているが、その病原体のメカニズムは解明されていない。発病すると、プリオンの活発な働きによって脳細胞が破壊されスポンジ状になり、歩行は愚か立つこともおぼつかなくなり、結局死に至る。人間には似た症状で以前からクロイツフェルト・ヤコブ病という疾病があるが、これは長年ウィルス性病原体による疾病と信じられてきた。しかし、最近になって同じプリオンが原因であることが確認されており、人間への大量感染が懸念され、世界を震撼とさせている。現在、100人以上の発症例が報告されているが、牛の脳や胃腸など特殊な部位を食する以外は、感染の心配はないとされている。 農水省は、発症した千葉県の農家の牛はそのまま焼却されたと当初発表していた。しかし、その後の調査の結果、豚や鶏の飼料用骨肉粉の原料になっていたという。また、以前日本の牛はイギリスのように飼料として骨肉粉を使用していないと否定していたが、結局これも22日、少なくとも北海道など5道県で牛に骨肉粉が飼料として与えられていたことが発覚している。なんと呆れた話しであろうか?監督官たる責任のかけらもない。 しかしもっと呆れた話しがある。草食動物の牛になぜ飼料として骨肉粉を与えたのだろうか? イギリスでは、長年の伝統になっていたらしい。少なくとも50年以上はそのような飼育を行ってきたようだ。イギリス人と言えばローストビーフに代表されるように牛肉の消費量が多い。そして、消費者の牛肉嗜好が、流通業の安売り合戦になり、結局そのつけは生産者に回って来る。生産者は生産性をあげるため草食動物の牛に肉を与えるに至ったのであろう。そこには人間のエゴが透けて見える。自分が儲かれば、自分さえ良ければ・・・その結果、人間が自然の摂理に反した時どのような反動があるのかを今度こそ思い知るべきである。 (TARO) |
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