■アメリカ同時多発テロ -続報4-  (2001年9月18日号)

世界が注目した5営業日ぶりの再開となった17日のニューヨーク株式市場であったが、 米連邦準備制度理事会(FRB)による政策金利の0.5%引下げ、また欧州中央銀行の 協調的な政策金利引下げにもかかわらず、やはり急落する結果となった。

(注: 一般的には金利が下がると、債券市場、銀行貯金と 比較して運用が有利となる "可能性" がある株式市場へ資金がシフトする。また企業にとって、 設備投資他に必要となる資金を低金利で借入することができるため景気刺激策となる。)

ダウ工業株30種平均は2年9か月ぶりに9000ドルを下回り、8920.70ドル (684.81ドル安[マイナス7.13%])で、ナスダック総合指数も1600ポイントを下回り、 1579.28ポイント(116.02ポイント安[マイナス6.83%])で、取引を終えている。 とりわけ今回のテロ事件の影響をまともに受けた航空会社の株価が軒並み40%前後も暴落している。

寄付き直後の下げが厳しいことは予想されていたが、その後一旦は株価に "戻り" の場面が見られたが、 結局、ダウ工業株30種平均、ナスダック総合指数共にその日の安値近辺で引けている。"戻り" 場面では 株価の下落率がマイナス5%前後となったため、テロ事件後の東京市場、欧州市場並みの予想された 下落率で安堵感も漂ったが、その後再度売られる場面となり、あと味の悪い大引けとなった。

(注: "戻り" とは、相場において価格が下落した後に、回復する 場面のことを指す。逆に価格が上昇した後に、売られる場面を "押し" と言う。)

確かに世界が今、テロ集団から自由を守るという点で結束しつつあるが、冷静に考えれば、今回の テロ事件の経済への影響は深刻で、正義感だけでは株価は維持できないというところかもしれない。

ただ17日のニューヨーク証券取引所のオープニングの場面で、ひとつ印象的なことがあった。 それはオープニングのベルの直前に、愛国歌である "God Bless America" が歌われたことである。 この曲の歌い出しは、曲名どおり "God Bless America" 、即ち "God" という言葉から始まる。

テロにより激しく叩かれたニューヨークであったが、それに対して世界経済の中心であるニューヨーク 証券取引所は、"God" から再開したのである。

(YOSHI)



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