■アメリカ同時多発テロ  (2001年9月12日号)

まさに目を疑う衝撃的な事件が発生した。アメリカニューヨークのビジネス街にある、110階建てのワールドトレードセンターのツイン・タワーが、自爆テロによるものと思われる航空機クラッシュにより倒壊した。死者は数千人規模とも、1万人とも報道されている。10日ほど前にあのビルの屋上でマンハッタンを眺めていた私だっただけに(旅&出会いコーナーの「ニューヨーク摩天楼」)、テレビニュースでビル倒壊の場面が繰返し放映されても、とても信じることはできなかった。アメリカ経済の象徴とされた、アルミニウムで覆われた美しい外観のツイン・タワーがあっと言う間に消え去ったのである。また同時にワシントンD.C.の国防総省(ペンタゴン)にもハイジャックされた飛行機が突っ込み猛煙をあげている。ここもやはり2週間ほど前に訪れた場所で、8月からワシントン、ニューヨークとWHIホームページで紹介してきただけに、何とも言えない複雑な思いになった。

危機管理が世界一進んでいると思われたアメリカも、"命をも惜しまぬ" 組織化されたテロ勢力の前には無力な姿をさらけ出し、今後さらなるテロ拡大、アメリカによる報復攻撃など世界中に大きな不安を巻き起こしている。ここ最近は世界同時株安で世界経済が不安定な状況にあっただけに、それに追い討ちをかける今回のテロ事件で、短期的には世界情勢はますます混沌とするであろう。事件のためニューヨーク証券取引所(ツイン・タワーから、わずか数ブロック先)は取引停止となり、外国為替市場ではドル売り殺到によりドル/円は一時4円近く急落し、取引中であった欧州株式市場ではドイツDAX指数が一時11.6%と暴落している。

悲観的なムードが流れる中、事件直後のブッシュ大統領の会見では「自由が攻撃されている。自由を何としても守り抜く」と力強いコメントがあった。事件の背景には反米感情があると思われるが、卑劣な方法により多くの犠牲と破壊をもたらした今回の事件に、中・長期的には必ずや多くの人々はより本質に関心を向け、やがて世界は一致団結する方向に向かうと確信する。経済バブルに世界が沸いて、バブルがはじけてもまだ未練が残る人、失望に暮れる人の心に、激震を加える史上最悪のテロ事件となった。

(YOSHI)



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