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| ■米国経済はどこへ? NYDOW、NASDAQとも大幅続落、大台割れ目前 (2001年7月8日号)
7月6日の米国株式市場は、ダウ工業株30種平均、ナスダック総合指数共に大幅続落し、それぞれ10,000ドル、2,000ポイントの大台割れが目前に迫っている。有力ハイテク企業が相次いで業績予想の下方修正を発表。企業業績の先行きに対する懸念が広がった模様である。 グラフ1、2はダウ工業株平均、ナスダック総合指数の96年からの推移を示している。ダウ工業株平均は96年当初5,000ドルであったのが、99年には初めて10,000ドルを突破し、その後12,000ドルを試すも失敗し、10,000ドルから11,000ドルのレンジ内取引が続いている。2001年春には10,000ドルを大きく割り込むかに見えたが、ブッシュ新大統領の大幅減税政策などにより切り返していた。
グラフ 1 一方ハイテク株の比率が高いナスダック総合指数は96年当初1,000ポイントであったのがIT産業の興隆により、なんと2000年には96年当初比5倍の5,000ドルを一時突破する快進撃をなしたのである。しかしながら、5,000ドル達成後は "山高ければ、谷深し" を地で行く、急落様相を呈している。2001年春には投資家の恐怖感から売りが売りを呼びあっさり2,000ポイントを割り込んでいる。ダウ工業株平均同様、その後回復するかに見えたが、7月6日には再び2,004.16ポイントと、2,000ポイント割れに迫っている。
グラフ 2 私は2000年から2001年にかけて、頻繁に米国出張したが、行く先々でTAXIドライバに米国株式市場について話かけてみた。彼らはほとんどといっていいほど、株式投資に熱心で、いつも話は盛り上がった。が、2000年のピーク時以降、特にナスダック市場に投資している人の損失はかなりなもので、シリコンバレーで乗ったTAXIドライバも日本円で500万は損をしていると話していた。すべてがそうであるとは思わないが、私の米国の知人には、今はどうしようもないので、株を売らず待つだけという人が多い。 現在ダウ工業株平均は、ナスダック総合指数ほど暴騰暴落状況にはなく、なんとか2年近く、10,000ドルを維持している。もっとも、96年比を考えると現時点で両者とも約2倍なので、ナスダックは上げすぎたということかもしれない。しかしながら、果たしてダウ工業株平均は10,000ドルを維持することが可能なのだろうか? 7月6日朝方に米労働省が発表した6月の雇用統計では、非農業部門の雇用者数が予想を大幅に上回って減少し、特に製造業で雇用の落ち込みが目立ち、雇用環境の冷え込みを再確認した模様だ(失業率は前月比0.1ポイント上昇し4.5%)。 数学や物理と異なり、将来予測しようにも前提条件がいつも目まぐるしく変化する経済市場はさておき、以前から気になっていることは、米国ではここ数年で新卒者の製造業部門離れが進んだことである。金融業界でずっと良い条件があれば仕方なしともいえるのであるが。また株式投資で得られた収入により、米国の好景気が支えられてきたことも気になる。米国政府はすでに経済のソフトランディングをあの手、この手で試みてはいるが、ひと度はクラッシュとまで行かなくても、大きなスランプに陥りそうな気がする。 (YOSHI) |
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