■21世紀世界の潮流 (2001年5月20日号)

21世紀が始まって5ヶ月余り。昨今は日本のみならず絶好調だったアメリカの景気減速によって世界に暗い影を投げ掛けている。かつてない大変革の波に世界中が洗われようとしている中、21世紀の世界は何処へ向かおうとしているのだろうか? 21世紀のキーポイントは何かを検証する。

20世紀の世界は自由主義陣営と共産主義陣営の闘争の世紀であったと言える。闘争の世紀と言ってもあまり難しく考える必要はない。隣近所でごく普通に起こる夫婦喧嘩や酔っ払いのおっさん同士の喧嘩を思い浮かべて頂きたい。相手のことを知らないが故の誤解が原因で、あるいは自分の利益を主張し過ぎると必然的に喧嘩になる。それが世界的規模で主義主張または宗教を利用して起こっている現象に過ぎないのである。ただ、事態を複雑化しているものは20世紀のみならず人類が闘争を繰り返した結果、"憎しみ"という感情が脈々と人間の中に受け継がれて来たことである。しかし、"雨振って地固まる"と言う諺があるが、迎えた21世紀はまさにその諺通りの世紀になる。混乱の後には必ず調和と安定が来る。21世紀は間違いなく調和と安定の世紀なのである。その序章は世界のここかしこで始まっている。

今や世界の政治経済はサミット(先進国首脳会議)をはじめ、欧州の統合その他世界各地で自由貿易経済圏が形成される等、それぞれの結びつきを強めている。また、ある国の閣僚の一言や一企業の倒産が世界中の株価に影響を及ぼすことが多々ある。もう自分の利益だけを追求していては生き残れないようになって来ているのである。通信網はインタ−ネット等を通じて情報が世界中を瞬時に駆け巡る。以前フィンランドの大学のある研究室で間違って入り口の電子ロックが掛かってしまい、女学生が一人研究室に取り残されてしまったことがある。その女学生はインタ−ネットを使って助けを求め、アメリカイリノイ州の田舎町の少年が察知して警察に通報、無事女学生は現地の警察に保護された。アメリカイリノイ州とフィンランドはどのくらい離れているのかお分かりだろうか?

今世界各地でインタ−ネットを通じて顔を知らない者同士の様々な連帯が強まっている。どんな僻地に住んでいようとその気さえあれば世界中の人たちと交信できるのだ。

翻って日本を見てみよう。長い間日本は島国という地理的特異性から、鎖国状態であった。しかし現在、我々の生活の周辺を見渡すと食品、衣類、燃料その他、外国から輸入していないものはない。我々の生活は外国との関わりで成り立っているのである。

このように見てみると世界は根本的に人と人の結びつきの上に形成されていることがわかる。そして、その結びつきを徐々に強めようとしている。結局は政治も経済も何もかもが"人間関係"の土台の上で動いていることになる。そうすると経済が低迷しているからと言ってどんなに経済の仕組みを変えてみても根本的な解決にはならない。要は人間とは何かが分からなければ解決できない問題なのである。

過去多くの宗教者、哲学者、思想家が人間の精神分野を中心に人間とは何かを探求してきた。そして、科学者は人間の体の仕組みを論理的に研究してきた。しかし、過去それぞれの分野は別個に探求し、決して相交わることがなかった。もっと単純に考えて見てはどうだろうか?人間の心と体は別個だろうか?人間とは心と体が融合調和して成り立っているのではないのだろうか?

21世紀、何はともあれ自分の心と体のバランスから考えてみる必要がありそうだ。

WHIでは、人間とは何かという問題に真っ向から取り組みメスを入れ、一つのトライアングルで科学的に解明しています。また、現在世界が抱える諸問題はすべて結果であり、その原因が現代にあるのではなく、すべて人間の矛盾に絡んだ人類始祖にあることを解明し、その土台の上で、人生のあり方やビジネス、政治、経済、教育多方面に渡る提言をしています。



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