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心やさしい女神様 (2004/5/3)


HEART LAND 2004     4月号 

    新しい風

 新年度になり、職場に新しい風が吹いた。50名のスタッフのうち、20名が入れ替わった。ご縁あってわが職場においでになった方々は、やる気満々、実力者たちばかり。「1年目は、黙って静かにしていよう。」転勤したての人にありがちな、そんな消極的な態度は見当たらない。何かやってくれそうな期待感。職場を活性化するために現れた。
 そんな中で、気がつくと、私は最も古い順から数えて2番目になっていた。 少し昔のことを知っている。ずっと同じ場所にいる。周りだけが毎年毎年変化していった結果、今年に至る。「長いからって、いばらないようにしよう。」古い人にありがちな、感じの悪い態度を慎もう。そういう立場だからこそ、腰を低くすべきである。まるで違う職場に通うような気分で出勤することになった。
 私の担当場所に、ベテランだけれど新人さんがやってきて、手や口を出すようになった。「あれ?」今まではこうじゃなかったのに。しかし、確かにそれは私の仕事ではなかった。そもそも、なぜ私がやっていたのか考え込んだりする始末。これからはお任せしよう。そうそう、それでいいのだ。
 いつも利用する場所が使いやすく変わっていた。レイアウトを工夫しただけでこんなに快適になるものか。新しい視点によって生まれ変わっていく仕事場に、いたく感心。これを願っていた。早くこうすればよかったね。
 時が経過した仕事人のする仕事は、怠けているわけではなくても、どこか偏ったり、どこか足りなくなることが多い。作り出されてしまったムリやムダやムラが、仕事を滞らせたりする。筋も通らなくなりがちだ。
 刺激を受けて、私も活発になる。私がすべきことは何なのかをよく考えながら働くようになった。仕事が本来のあり方で進められるように動き出した。

 風の吹き抜ける窓の外を眺め、私は過ごしてきた年月を思い起こす。もはや心の中ではカウントダウン。終わりのその日を笑顔で迎えたい。新年度の始まりに、いつか来る終わりの時を思う。長くいるからこそできる仕事をし、みなさんに喜んでいただこう。

(ひらめきのペガサス)   







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