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■21世紀の企業像 −経営戦略(U)−

キーフレーズ:価格競争の結果


ハンバーガーの半額からファーストフードの店で展開された価格競争であるが、どうも結果は今一歩の ところが多いように感じる。結局値段が元に戻ったり、新たなメニューを模索するような状況ではなかろうか。

一時の客寄せのためならともかく、無謀な価格攻勢に出るのはどの業界でも長続きしないと感じてきたが、 最近次のようなことがあった。駅前に一杯180円のラーメン屋ができ、オープン当初はその価格の安さ、 また駅を通過する人に熱心に宣伝していたためか、店は常に満員であった。しかしながら、そのラーメンの 中味は180円でしかなく、この先どうなるかのか興味があった。

やがて予想どおり、いくら価格が安くても味の単調さ故に客足も途絶え、店の前を通っても空席が目立つ ようになっていた。そうこうしている内に、今度は値段を380円にしてメニューを一新した。そしてリニュー アルオープンの時は半額で客寄せをしていたので、やはりしばらくは店は満席であった。

けれど、ひとたび180円のラーメン屋で売り出したにもかかわらず、380円に値段を変更するのでは、 店のイメージに矛盾が生じてしまう。すぐに客足は遠のき、再び空席が目立っている。

このような状況からどのように脱出しようとするのか興味は続くが、結局価格の安さで集まる人は当然ながら 価格信奉者であり、その店の商品、サービスにウエイトを置いていない場合が多いであろう。

安くて良いモノを提供できればベストであるが、それも限界がある。やはり適正価格に基づく、顧客満足が あってこそ、適正利潤も得ることができるであろう。

従来の経営戦略の基本は「コスト・リーダーシップ」、「差別化戦略」、「集中戦略」ではあるが、今後は何をもって 「差別化」するかが重要になると感ずる。単に顧客満足というだけではなく、何を満足してもらうか、その満足が 本質であればあるほど、企業やそこで働く社員も同様に本質的な満足を得ることができ、かつ社会的な価値も でてくる。価格競争も良いが、それだけでは本質的な満足とはならない。生活レベルが世界のトップクラスにある 日本は、ビジネスにおいても本質を追求する良き時代に入っていると感ずる。

(YOSHI)





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